がぎえるの脱皮殻

主にむしポケモンの考察を気が向いたら。

【雑記】パラドックスポケモンとテラスタルエネルギーの空想具現化能力

【はじめに】

まずアホほどネタバレのスクショを含みますので、碧の円盤未クリアの方には見ないことをオススメします。

考察未満の妄想であり、全てゲーム中で見られるテキストや会話からの類推です。

多少の的を射ている自信はありますが、本当にただの類推、私はこう思ったよくらいの記事なので「それは絶対違うよバカたれ(例)」などの意見は送らないでください。

 

【事実確認】

ラスタルエネルギーはボタンのセリフでも「なりたい自分に変身しろ!」と言われていたように、ポケモンのタイプを望んだものに変容させ、またオーリム、フトゥーの作ったタイムマシンがその恩恵を受けているように「機械の性能を向上させる」機能も有するなど、人々の願いを具現化する願望機とも言えるような性質を持っていた。

またパラドックスポケモンもそ到底事実とは思い難いオカルト雑誌の説明しかないなど、その出自については不明な点があまりにも多く、一部のプレイヤーの間で”パラドックスポケモンはその分類名が示すように人々が空想したポケモンが具現化して誕生した存在なのでは?”という考察がなされていた(と思う)。

 

事実確認の前置きが長くなったが、今回のDLCで公開された要素にてこの考察が更に信憑性を増したため、私の考えの整理を兼ねてここにカキシルス。ツイートするには長すぎるので。

【テラスタルエネルギーには空想を具現化する力がある】

パラドックスポケモンの話を始める前に、大前提として話しておく必要があるのが、テラスタルエネルギーによる空想の具現化能力である。

まずテラパゴス(ステラフォルム)の図鑑説明にて、その姿は「古代人が考えた世界に似ている」とある。

これは偶然この姿が古代人の空想した世界に合致したとも勿論考えられるわけだが、願望機たるテラスタルエネルギーの根源であるこのポケモンがその姿を成す事は偶然とは考えにくく、

「古代人が妄想した世界を具現化した姿」

でもおかしくないように思う。古代人の空想によって、テラパゴスは願望機の力を持つテラスタルエネルギーを増幅させるとこの姿に変じるようになったのかも知れない。

テラパゴスの最も強力な形態がこれであるため、古代人にとっての最大単位であろう「世界」を具現化した姿を取ったとも考えられるのではないだろうか。

余談だが、

ドダイトスの図鑑説明にある世界と⬆はイコールなんだろうなと思う。

 

パラドックスポケモンパラドックスたる所以】

さて、パラドックスとは「逆説」「背理」といった意味で、「正しいと思える前提や論理から納得し難い結論が導かれること」を指す言葉である。

ことわざの「急がば回れ」等はその好例。急いだ方が速い「ハズ」なのに、結果的に回り道をした方が速く着く、という矛盾によるパラドックス

そう、ペパーが指摘しているように、

①大穴にいるという古代、未来ポケモンに惹かれて博士は大穴の研究を始める

②大穴でタイムマシンを完成させることで、古代、未来のポケモンを召喚する事に成功する

③しかしタイムマシンが無ければ古代、未来のポケモンは召喚できなかったはずで、ヘザーの探検記にある古代、未来ポケモンの存在は有り得ないということになる

という、

「”過去”に目撃されたという探検記にあるポケモンを求めてそのポケモンを呼び出せるタイムマシンを作ったが、異なる時間軸のポケモンは”現在”完成したタイムマシン無くしては呼び出せない存在」

というパラドックスが生じているのである(日本語ヘタクソですみません)。

ではそもそもの、「探検記に記された古代・未来ポケモン」はどこから湧いてでたのか?

答えから言えば、それは

「現実」なのではと思う。

コライドン、ミライドンをはじめとしたパラドックスポケモンは我々の目の前に今、間違いなく存在している。

存在している時点で、博士が憧れた探検記の中に記されたそれは「存在していなくてはならない」。

でなければパラドックスポケモンが存在している現在と、博士が過去に古代・未来のポケモンに憧れたという過去の整合性が失われ、タイムパラドックスが生ずることになるからである。

そのため、現在こうしてパラドックスポケモンが存在し、確かに息づいているという事実を支えるのがスカバイブックに記された古代・未来ポケモンの記述なのだ。

 

【タイムマシンは本当にタイムマシンなのか?】 

さて、博士の生み出したタイムマシンは前述の通り願望機であるテラスタルエネルギーによって完成を見た。

つまり、博士の憧れであるパラドックスポケモンは実際は古代や未来から連れてこられたのではなく、テラスタルエネルギーの願望の実現機能によって具現化した存在なのではないだろうか。

「夢のような装置」は、実際には夢を叶える装置というワケだ。しかし、博士からすれば、その夢を叶える装置はタイムマシンに他ならない。

実際の古代・未来のポケモンを召喚できる真の意味でタイムマシンと呼べる装置と、博士の空想の古代・未来のポケモンを召喚できる装置は博士からすればどちらも、どちらかと言えば寧ろ後者こそ本物のタイムマシンとさえ言えるのかもしれない。

【具現化する空想の出処】

準伝説の三闘・三犬もとい三猫(モチーフはネコ科なので)をベースとしたパラドックスポケモンたち。彼らは博士の思い描き、タイムマシンで捕獲を試みた古代・未来のポケモンに含まれていない可能性があると考える。

なぜなら準伝説パラドックスは博士の空想というより、後にタイムマシンによって実在することになるパラドックスポケモンの備える古代・未来の特徴をベースに、幻のポケモンを観測隊員が空想して描いたもの…から生じたような外見をしているからである。

よって準伝説パラドックスは博士が作ったタイムマシンとテラスタルエネルギーではなく、スカバイブックの観測隊員の空想が何らかの要因でテラスタルエネルギーによって具現化した存在と思われる。

空想の出処が博士ではないのなら、博士のタイムマシンでは呼び出されないと考えられるのではないか。

逆に博士が空想し、実際にタイムマシンで召喚したポケモンたちの容姿はスカバイブックだけでなく、ペパーと博士が住んでいたコサジの灯台の研究所にある本棚に並ぶ「月刊オーカルチャー」の影響が大きいと思しい。その雑誌で取り上げられているポケモンの特徴とパラドックスポケモンの特徴が合致するのがその証左だろう。博士がスカバイブックに記された謎のポケモンについて調べるうち、この雑誌を好んで読むようになったのは想像に難くない。

スカバイブックに記された古代的・未来的な特徴を備えたドンファンに似たポケモンに始まり、古代・未来のポケモンを空想するうち月刊オーカルチャーの記述がそのイメージと合致、それらの特徴が合わさり、タイムマシンに用いたテラスタルエネルギーによって具現化したのがタイムマシンによって召喚されたパラドックスポケモンなのではないだろうか。

 

【おわりに】

そこそこの長文でしたが、もし読んでくださった方がいらっしゃったら本当にありがとうございます。多分公式から回答が提示される事は無いと思いますので、自由に考えさせて頂きました。ひとまず頭の中の整理ができて満足です。ではまた。